私のお気に入りのラーメン屋がある。
その店は、こだわりの店で、化学調味料の類は一切使わず、天然の素材、そして厳選したものだけを使用し、丁寧にスープを作り、奥深い味をかもし出している店である。
もちろんフランチャイズではない。だが支店が2軒ある。頑固オヤジの店なので、暖簾分けされた支店は看板もメニューも本店と同じ内容。同じこだわり、同じ作り方、同じ味である。
だが最近気づいたのだが、支店2軒のうち、1軒は本店にも案内地図も、支店の表記もあるのだが、もう1軒の方はまったく紹介されていない。シカトされている状態。雑誌に載ったときも、支店が一軒、とあり、明らかに意図的にもう一軒を除外したとしか思えないのだ。
なぜだろうか。私はその除外されたと思わしき店に行って食してみたのだが、思い当たる節が2つあった。
まずひとつ。本店ではテーブルの上にコショーが乗っているのだけれど、この支店では、厨房で、勝手に、ラーメンの中にコショーをふってきてくれるのだ。ご丁寧に（苦笑）。う～ん。
そしてもうひとつ、なんと。本店よりメニューが多い。そのメニューが、もしかしたら本店の逆鱗に触れたのか？
^{『カレーラーメン』}
真実は闇の中である。怖くて訊けない。だが私はそのカレーラーメンが本家の怒りを買い、破門されたのではないかと、強い核心を抱いたのであった。本当のことは知らないが。

ちなみに写真は本文と一切関係ございません。